2020年2月5日午前8時ごろ、神奈川県逗子市池子2丁目付近で土砂崩れの事故が起こりました。
通学中で土砂崩れ現場を歩行していた18歳の女子高生が巻き込まれ亡くなられました。
どうしてこのような事故が起きてしまったのか、事故原因や責任は誰なのか、
土砂崩れが起きた敷地のライオンズグローベル逗子の丘と大京の関係を調べてみました。
目次
逗子土砂崩れ、場所と事故の内容
2月5日午前8時ごろ、神奈川県逗子市池子の市道付近で、通行人から「土砂が崩れて人が埋まっていそうだ」との119番があった。
市道の脇にある斜面が崩落しており、通りかかった女性が下敷きになった。
女性は約20分後に救出されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
消防本部などによると、斜面は幅13メートル前後にわたって崩落。
逗子市都市整備課によると、崩れた斜面は民有地で、その上にマンションが建っている。
周辺は都道府県が指定する土砂災害警戒区域(イエローゾーン)だった。
道路を管理する同課には、斜面が崩れる前兆の通報などはなかったといい、市は斜面の管理状況や崩落した原因を調べる。
出典元 毎日新聞
土砂災害警戒区域は全国にも多く存在しています。
今回は特に事故に巻き込まれてお亡くなりになった方がいらっしゃたのが大変残念でなりません。
逗子土砂崩れ、場所は

神奈川県逗子市池子2丁目付近、ライオンズグローベル逗子の丘の敷地部分が土砂崩れを起こし崖下の道路に崩落しました。

逗子市のハザードマップで土砂災害警戒区域にも指定されている場所です。
逗子土砂崩れ、原因は
土砂崩れは大雨などによって起きることがありますが、最近は雨も降っておらず晴れた日が続く中で土砂崩れがありました。
原因としては泥岩(でいがん)が見受けられ、風化して土壌化が進み亀裂が入り、急こう配もあって一気に崩れたのではないかと見られています。
直近で雨などがなくても、むき出しになった岩などの割れ目に雨や風が当たると、その蓄積で割れ目が徐々に広がって風化して崩れることがあるとのこと。
こうした場所は全国に多くあり、他人事ではありません。
また、点検などを行っていたのか?など所有者責任が発生する可能性もあります。
逗子土砂崩れ、責任は誰?
土砂崩れを起こした部分の土地所有者はライオンズグローベル逗子の丘の敷地と思われます。
そうなると所有者はマンションの区分所有者で管理組合、管理はマンション管理をしている会社となります。
マンションの概要
・分譲会社 株式会社グローベルス(現在は株式会社プロスペクトに社名変更)
・管理会社 大京アステージ
・建設会社 大松建設
・2004年7月築、鉄筋コンクリート造5階建て、総戸数38戸
マンションの区分所有者に責任を問うのは難しいと思います。
管理会社は大手ですし、どのように点検をしていたのかが気になります。
また、建設を行った際に土壌調査や工事などに手抜きや欠陥工事が無かったかも調査される可能性があります。
責任は土地所有者にあるとされていますが、逗子市においても少なくとも5年間は土地所有者に対して対策を促していなかったということが公表されています。
逗子市側にも責任の一端があるようにも感じます。
<追記>
ライオンズグローベル逗子の丘を管理している大京アステージよりコメントがありました。
『斜面は管理組合が所有している。斜面の専門的な点検業務は契約に含まれておらず、同社は月1回以上の目視点検を実施していたが、「崩落の危険の予兆は把握していなかった」
対応は管理組合が主体となるが、できることは全面的に協力したい』
責任逃れのようにも感じますが・・・どうなんでしょう。
逗子土砂崩れ、グローベルと大京の関係
ライオンズの名前が付くと株式会社大京のマンションブランド名です。
ライオンズグローベル逗子の丘の分譲会社は株式会社グローベルス(現在は株式会社プロスペクト)です。
2001年に株式会社グローベルスとして大京と提携し、2007年に提携を離脱していてその間に建設され販売されたマンションでした。
ライオンズと名前は付いていますが、大京のライオンズマンションとは規格など違っている可能性があります。
すべてのマンションに該当するわけではありませんが、立地や内容の良いマンションであれば大手の会社が手掛けます。
少し立地が良くなかったり、規模が小さかったりなど大手と競合しないところで中小のデベロッパーなどが分譲を行うことが多いです。
逗子土砂崩れで場所と事故原因、欠陥・責任は?まとめ
土砂災害警戒区域で丘陵地という場所で、当然危険性は分かっていた場所ですから、手抜きや欠陥がないと信じたいですが・・・
地図で見る限りは丘陵地ではあるものの、普段何か起こりそうな雰囲気もない住宅地に見えます。
こんなところで突然・・・お亡くなりになられた方も不運としか言えず、ご冥福をお祈り申し上げます。
今後事件性はないか、所有者責任や点検の状況、逗子市の対応など明らかになっていくことを望みます。
