
東芝子会社で、東芝ITサービス(川崎市)が過去数年間で200億円規模の架空取引(循環取引)があったと報道がありました。
現在分かっている情報などまとめてみました。
目次
東芝子会社200億円規模の架空取引に関する報道
東芝によると、去年11月末ごろ、子会社の東芝ITサービスで存在が疑われる取引が複数年にわたって行われているとの情報があり、社内調査の結果「架空取引」だったことが確認された。
架空取引の総額は今年度の第2四半期までの半年間だけで200億円規模と見込まれていて、複数年での総額がいくらになるかはまだわかっていない。
詳しい事実関係などは引き続き調査中だが、現時点で東芝ITサービスの主体的な関与を認定する証拠は見つかっていないという。
出典元 AbemaNews
複数の企業との間で、架空の取引を繰り返して売上高を計上する循環取引があったという。
200億円規模の架空の売上高が2019年4~9月期に計上されており、東芝は19年10~12月期連結決算で消去する。
架空取引の全体像や損益への影響については引き続き調査している。東芝では15年に不正会計が発覚しており、ガバナンス(企業統治)の在り方が改めて問われそうだ。
出典元 共同通信社
今年度の第二四半期(2019年4月から9月)までだけの半年間で200億円規模となっているます。
複数年にわたって存在が疑われる取引があるという情報のため、その期間だけなのか、そこからさかのぼって調査することにより更に巨額の不正になる可能性もあります。
<追記>
東証一部上場企業の、ネットワンシステムズと日鉄ソリューションズが関わっていたことが分かりました。
その他の企業にも取引に関連した企業があったようです。
更に関与会社が広がっていきそうです。
東芝子会社200億円規模の架空取引、世間の反応やコメント
「こんなにコンプラ、ガバナンスの杜撰な会社の親会社が1部復帰許されるのか? 監査法人から再び待ったかかるのでは?」
「会社が大きいければ大きいほど細かいミスが見つかりにくくなる。」
「東芝のガバナンスはどうなっている?利益の水増しやら架空取引、最終的にいくらになるやら」
「HPに2018年度売上440億円とあるが、半年間の架空売り上げが200億円てすごい、半分じゃない?」
東芝子会社、東芝ITサービスの会社概要
社名 東芝ITサービス株式会社
設立 2002年10月
代表者 石野誠
本社 神奈川県川崎市川崎区日進町1-53
資本金 10億5300万円
株主 東芝デジタルソリューションズ株式会社(100%)
売上高 440億円
従業員数 1643名(2019年4月現在)
東芝ITサービス株式会社HPより抜粋
親会社(100%株主)の東芝デジタルソリューションズ株式会社、
その更に親会社(100%株主)が東芝本体ですね。
東芝子会社200億円規模の架空取引、責任者(支持者)は?取引会社はどこ?
具体的な名前や取引会社などはまだ上がってきていません。
複数の企業との間での循環取引ということで、これから循環取引にかかわった企業名なども公開されていくでしょう。
子会社単独で全て動いているとは思えず、東芝本体までではなくとも一つ上の親会社である東芝デジタルソリューションズの関与はありそうです。
<追記>
・社外からの通報で発覚した。
・複数社が関わった取引だが、東芝グループでは東芝ITサービス以外は確認されていないとのことなので、東芝グループ以外の取引会社の社員からの告発でしょうか。
東芝子会社200億円規模の架空取引まとめ
日産もそうですが、大手上場会社の不祥事が続いていますね、
会社が大きくなると隅々まで目が行き届かなくなるのか、隠蔽が当たり前のようになってくるのか、あとから新事実が発覚するとどんどん深みにはまっていきます。
ただでさえ東芝は本体が傾きかけているこの時期のニュース。
もしくは東芝本体を支えるために架空の売上を計上して将来性のある企業と見せるためや金融機関からの融資を引き出すために行った可能性もあります。
全容解明に向けてしっかり進めないと本体ごと危なくなると思います。
新しい情報が出ましたら追記させていただきます。
